ジャズサックスマウスピース発売に合わせて来日!
どうもみなさんこんにちは。管楽器担当の宇野です。
さてさてもう季節は秋真っ只中という感じですが、みなさんの秋といえば何でしょうか?
音楽好きのみなさんはやっぱり「芸術の秋」ですか??
私はなんとなく秋というとジャズって感じがします。なんでかよく分かりませんが・・・
ジャズと言えば(なんと自然な流れ!)、先日JODYJAZZマウスピースよりアルトサックス用マウスピースのニューモデル『JAZZ1』が発売となりました!
↓詳しくはコチラ↓
www.shimamura.co.jp
なんと今回こちらの発売に合わせて遠路はるばるアメリカよりJODYJAZZ社社長のJody Espina氏が来日され、それに合わせて当店でJODYAJAZZマウスピースのセミナー&ミニライブを開催しました!
今回のあるあるネタはこちらのイベントの様子をお伝えします!
JODYJAZZマウスピースの特徴からジャズサックスの練習のコツまで幅広くセミナーして頂きました
オープニングはJody氏のデモンストレーションプレイからスタートです。
ジャズサックスのあま~いサウンドにみんな聞き惚れました。。。
JAZZ1プレゼンテーション
セミナーのトップは今回のニューモデル『JAZZ1』のプレゼンテーションからです。
こちらは島村楽器商品開発課の堀越です。実は今回のモデル、島村楽器だけで販売されてるんですよ。
この後Jody氏より『JAZZ1』の開発コンセプトや特徴についてお話頂きました。
このマウスピースの開発、開発のきっかけは先程の堀越からJODYJAZZ社へ「クラシックサックスをメインで吹いている方でも簡単にジャズサックスのサウンドを出せるマウスピースを作れないか?」という要望からだそうです。
この要望を受けて製作が始まりました。ティップオープニング(マウスピース先端とリードの間の開き)はクラシック系サックスに近い開きながら、ボア(マウスピース内部の筒状部分の直径)を広くすることでパワフルな鳴りを実現しました。
マウスピースラインナップの紹介
プレゼンテーションの次は既存のJODYJAZZマウスピースのご紹介と特長のセミナーです。
因みに、JODYJAZZマウスピースは個体差を限りなく無くす為に、一部機械切削をしています。
NCルーター(削る形をプログラムすることで、すべて機械制御で同じ形に成型する機械)を使用して、できるだけ個体差が出ないような工夫をされています。しかし、バッフルやティップレール・サイドレールなど微妙な差が音色などに影響する部分は手作業で丁寧に製作されているそうです。
こちらがJODYJAZZマウスピースのラインナップです。各モデルごとに音の明るさなどのキャラクターが違い、様々なプレイヤーの要望に叶うマウスピースを製作しています。
因みに音の明るさでいうと以下のようになるようです
アルトサックスマウスピースの場合
暗 | HR* |
---|---|
↓ | DVNY(メタル) |
↓ | JAZZ1 |
↓ | JET |
↓ | DV(メタル) |
明 | SuperJET(メタル) |
サックスの練習のコツも教えて頂きました!
次は、プロのジャズサックスプレーヤーでもあるJody氏直々のサックス練習のコツを教えてもらいました。
練習の中で重要なことは『音』を作ることということです。
①息を吸う
まずは呼吸の仕方。腹式呼吸をするということは管楽器を演奏するうえで共通の大事なことですが、そのなかでも息を吸う順番を意識して呼吸すると、しっかり息を吸えることができるとのことです。
下の順番で息を入れることを意識してみるとしっかりとブレスができます。
① | お腹 |
---|---|
② | 胸 |
③ | 喉 |
これを大きな音も、小さな音も同じようにしっかり息を吸うことが、良い音を作るうえで最も大事なことに繋がります。
②ロングトーン
このようにしっかり息を吸った上でロングトーン(音を伸ばし続ける)練習をします。
この時に最も大事なことは「理想の音をイメージしながらロングトーンをする」ことです。
イメージしながら音を出すことは、音作りをするうえで非常に重要なことであるとJody氏は言われていました。
そういえば・・・
私も学生時代ロングトーンに明け暮れた時期がありました・・・
私の高校の部活は朝練があったのですが、一時期人よりも早く来て1時間半程ず~っとロングトーンをしていたことがあります。
その頃を思い出すと、確かに私も理想の音をイメージしながらロングトーンしてました。
Jody氏と意見が合ってちょっと嬉しい・・・
↓因みに私が理想としていたのはこの人の音でした。↓
吹奏楽(クラシック系)なのにジャズサックスの音を目指してたのに気づいたのはこの先数年後のことでした・・・
③アンブシュア
次に重要なことはアンブシュア(口の形)です。
クラシック系サックスでは「下唇を巻いて吹く」という風に教えられることが多いですが、これはこのようにすることで敢えてリードの振動を抑えることで無駄なリードの振動を抑え、きれいな音を出すというようにしているそうです。
ジャズ奏法の場合は、クラシック系とは逆にリードの振動を最大限活かすアンブシュアをしますので、マウスピースを少し深めにくわえてあまり下唇を巻くことを考えずにゆったりとした口にします。
このアンブシュアで息のコントロールを出来るようになれば、とてもパワフルなサウンドからしっとりゆったりとしたバラード系のサウンドまで幅広く音を作れるようになるとのことでした。
このコントロールを出来るようにするために、先にあげたしっかりと息を吸いロングトーンを行うことがとても大事になります。
私はもともと吹奏楽部出身で今も吹奏楽団に所属していますので、このようなジャズ奏法のレクチャーは初めてでした!
いや~やっぱりプロプレイヤーのレクチャーは凄いです!もうずっと目からウロコ状態でした。
ということで、約2時間ほどのセミナーはあっという間に終わりました!
最後は参加者の方も試奏していろんなマウスピースをお試ししながら、「これだとどうだろう・・・」といろいろ試行錯誤しながらベストマウスピースをお選びになられていました。